私の歩みと想い
私は幼少期に家庭内での虐待を経験し、その影響から長い間、生きづらさを抱えてきました。
進学や就職といった「普通」とされる道にうまく乗れず、社会の基準や周囲の目にとらわれながら、自分らしさを見つけられないまま、戸惑いの中で過ごしてきました。
そんな私が30歳のとき、心理学と出会い、自分と向き合う時間が少しずつ動き出しました。
限られた時間と資源の中で、少しずつ学びを重ね、癒しのプロセスを歩んできました。
約16年にわたり、アダルトチルドレンとしての回復の道を歩みながら、心理についての学びと実践を積み重ねてきました。
幼稚園のお母さんたちへのカウンセリングや、介護施設でのワークショップ、仲間と共に学び合う場など、日常の中での体験を通して、人の心や関係性について深めてきました。
発達性トラウマについては、ソマティック・エクスペリエンシング(SE)プラクティショナーのスーパービジョンのもと、理論と体験の両面から学びを続けています。
また、ゲシュタルト療法東京での4年以上にわたる学びと実践をはじめ、アレクサンダー・テクニークやグループワークを通して、心と身体のつながりを体験的に探求してきました。
仲間たちと支え合いながら続けてきたこの時間は、回り道のようでいて、他に選びようのない道だったのかもしれません。
振り返るほどに、あの時間こそが今の私をつくってきたのだと感じています。
大学で資格を取るという道もありましたが、当時の私にはそれを選ぶことはできませんでした。
ただ、それが現実だったからこそ出会えた学びや人たちがいて、今では、その時間こそが私の土台になっていると感じています。
私は「回復とは、自分らしさを取り戻すこと」だと信じています。そして今、その言葉の意味を実感しています。自分を否定せずにいられること。
根拠がなくても、自分を信じていられること。
それが、私の日々を静かに支えてくれています。
現在は、民間の心理カウンセラー資格を持ち、自分なりのかたちで人を支える仕事を続けています。
国家資格が主流となった今も、現場で人と向き合いながら積み重ねてきた経験は、私にとって確かな実感となっています。資格や肩書きでは測れないものがあることを、私は信じています。
そして今、「ここからが次の人生」という思いを込めて、カウンセリングルームを立ち上げました。
ありがたいことに、アダルトチルドレンや発達性トラウマに理解のある仲間たち、人間性心理学や哲学を大切にしながら生きる人たちとのご縁にも恵まれています。
これまでのすべての経験が、今、誰かの力になれると信じて。
この場所から、その想いをかたちにしていこうとしています。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
またいつでも、必要なときにふらりと立ち寄ってくださいね。