アダルトチルドレンの回復4

「愛ある寄り添う大人」を育てていくことは、とても大切なことです。私はその存在を ハートフル・アダルト (寄り添いのまなざしを向ける大人)と呼びたいと思います。

「育てる」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実は誰の中にも、優しく寄り添う力はすでに備わっているのです。ただ、それに気づいてこなかっただけ。そして今こそ、“本当の優しさ”や“寄り添い方”を、あらためて学び直すタイミングが訪れています。

これまでは、大人の期待や欲求に応えることが「優しさ」だと思っていた方もいるかもしれません。でも、それは自分を後回しにしてきただけで、本当の意味での優しさではなかったと気づくことも、癒しの大切な一歩です。

そのためにまず、インナーチャイルド(内なる子ども)や、それを守ろうとしてきたプロテクトチャイルド(内なる守り手)の存在に、気づいていく必要があります。

子どもたちの声を聴き、たくさん嘆いてください。その嘆きは、あなたがどれほどのものを抱えて生きてきたかを教えてくれるものです。それだけの大きなエネルギーを持っているのです。

だからこそ、その重みをひとりで抱え込まないでください。信頼できる専門家やカウンセラーと共に、その嘆きを分かち合ってほしいのです。

深く嘆いた後は、心も体も消耗します。1週間、1ヶ月と、気持ちが沈むように感じることもあるかもしれません。

そんなとき、自分を理解してくれるカウンセラーとの出会いが、とても大切になります。安心して話せる相手を見つけることも、あなた自身への優しさです。もしすぐに出会えなくても、探し続けて大丈夫です。何度でもやり直せます。

そして、その「安心」は、頭で考えるよりも、身体の感覚で自然に感じ取れるものです。あなたが心からほっとできる場所、人、そして自分の感覚を信じてみてください。

傷ついた子どもたちの声に耳を傾けながら、本当に安心できる「わたし」を育てていくために。



ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
またいつでも、必要なときにふらりと立ち寄ってくださいね。

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