アダルトチルドレンの回復
アダルトチルドレンとは、子ども時代に親との関係で心に傷を負い、その傷を抱えたまま大人になった人のこと。彼らは「生き続ける努力をしている人たち」です。
その傷は癒されないまま、日々の生活の中でなんとか折り合いをつけながら生きています。
心の傷が疼くたび、その痛みを守るように、自分なりの方法で折り合いをつけています。
健やかな人と比べて、生きることに「ひと手間ふた手間」余分に力が要るのです。
守り方は人それぞれです。
たとえば、無気力で、体も心もまったく動かない。
そんな状態が、ほぼ毎日続いています。
それでも仕事に行かなければならない。
だから、3時間早く起きて、お風呂に入り体を温め、朝食を少しだけ食べて、お気に入りの香りで気持ちを整える。そうして、ようやく一日のスタートラインに立つのです。
けれど、その努力は報われることがほとんどありません。
なぜなら、それは「誰かのため」ではなく「自分のため」にしていることだからです。
スポーツ選手やアーティストのように、努力や時間を費やしても称賛されるわけではありません。
これは、アダルトチルドレンの現実の一つです。
それでも私は思います。そんなふうに、生き延びている人は、間違いなく英雄です。
その姿に、心から敬意を表します。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
またいつでも、必要なときにふらりと立ち寄ってくださいね。